捨てられたフロンガスが、どうして身体に悪いの?

 空気中に放出されたフロンガスが、私たちに与える影響はすさまじい物があります。

オゾン層破壊により、有害な紫外線が降り注ぐ。

 オゾン層とは、植物が約36億年もかけて作った、言わば地球を守る宇宙服です。太陽から降り注ぐ有害紫外線のほとんどを吸収し、地球に暮らす全ての生命を守ってきたのです。ところが、この宇宙服が、フロンガスによって破壊されつづけているのです。宇宙服がない人間が、どうなってしまうか・・・

@ 皮膚ガンの増加

 オゾン層が1パーセント減ると、皮膚ガンが3パーセントから6パーセント増えるといわれています。

 皆さん、最近太陽の日差しが昔と比べて強くなった気がしませんか。海で身体をこんがり焼くことが、もはや命取りになりつつあります。

 今最も大きい影響が懸念されているのはオーストラリアとニュージーランド。もともと紫外線に弱い白人が住んでいるこの国では、皮膚ガンの発生率が世界一なのです。

A 目の病気の増加

オゾン層が1パーセント減ると、目の病気「白内障」も1パーセント増えるといわれています。白内障とは、眼の中の水晶体という部分が濁って、視力が低下する病気。言わばレンズが汚れたような感じになり、色の識別すら困難になります。この病気も太陽からの紫外線により増加するのです。

 

地球温暖化による、異常気象の発生

 二酸化炭素(CO2)やメタン、人間が作り出した化学物質フロンなどは、太陽からの熱を地球に封じ込める働きがあり、「温室効果ガス」と呼ばれています。
 これらの物質は、人間の活動が活発になるにつれ、大量に大気に放出されています。いわば、人間のせいで、地球が厚着をしはじめているのです。

 その結果、地球全体の平均気温が上昇しています。これにより、気象が大きく変化します。雨が多くなって洪水などの自然災害が増えてしまう地域や、逆に雨が減って砂漠化する地域が出てきます。

 ここ飛騨地方でも、1999年に記録的な豪雨のため、洪水災害が発生しました。この地方は洪水災害とはほぼ無縁だったのに・・・これも、地球温暖化による影響かもしれません。

 

地球温暖化の仕組み

 こんな恐ろしいフロンガスをこれ以上放出しないために・・・

私たち一般の人たちに何か出来ることはあるのでしょうか・・・次の疑問へ

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